2000年10月25日 |
BASF、R-マンデル酸導入でキプロスの製品ポートフォリオ拡充 |
【カテゴリー】:ファインケミカル 【関連企業・団体】:BASF |
BASFは、同社の光学活性中間物「ChiPros」(キプロス)の製品ポートフォリオに、近くR-マンデル酸を追加する、と発表した。キプロスは、BASFが光学活性のキラル化合物(鏡像異性体を持つ化合物)に採択した商標で、そのポートフォリオを急速に拡大している。 新製品のR-マンデル酸は、医薬品分野における様々な新薬開発プロジェクトへの応用をはじめ、すでにある重要な医薬品の製造に使われているという。BASFでは、R-マンデル酸生産のため、革新的なバイオ触媒プロセスを用いることより、化学的純度、また光学純度の極めて高い化学品として生産する。 同社は、この生産技術を3年弱で試験室レベルから、数トン単位の生産を可能にする商業規模の技術に発展させており、すでに実証プラントにおいて、トン単位の量産ベースの生産を始めている。 現在は、cGMP(グッド・マヌファクチュアリング・プラクティス:医薬品の製造管理および品質管理規則)の現行ガイドラインに沿って、設備の建設を進めている。このR-マンデル酸設備の生産能力は年産数百トン単位を予定、2001年後半に操業を開始する見通し。また同社では、新設備は、BASF本社の統合生産フェアブント体制に統合され、生産面で大きな利点を生み出すと見ている。 |