2000年10月25日
旭化成、ABS樹脂の持続性帯電防止透明グレードの評価が最終段階に
来年にも掃除機部品などで採用へ
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:旭化成

 旭化成工業は、ABS樹脂の持続性帯電防止グレード「ADION-A」が、ユーザーの評価が最終段階を迎えており、来年以降掃除機の部品への採用を目指している。
 同社の持続性帯電防止グレードは、HIPS(耐衝撃性ポリスチレン)の「ADION-H」(エー・アンド・エム スチレンが販売)、とABS樹脂の「同-A」があり、4~5年前に上市して以来、拡販を進めてきた。ADION-Aは、現在一般4グレード、押出と難燃で各1グレードの計6グレードをラインアップしている。今回、新規用途開拓として掃除機への展開を進めているもの。
 持続性帯電防止グレードは、静電気によりほこりが付着することを嫌う用途に用いられる。同社は、掃除機部品への採用を目指し、サンプルを配布して評価を進めているが、現在ユーザーが最終試験を行っており、採用されれば来年初めから来春にも同グレードを用いた掃除機が市場に投入される見通し。