2015年02月04日
積水化成品の「ピオセラン」、トヨタ車「MIRAI」に採用
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:積水化成品工業

積水化成品工業は4日、同社のポリスチレン・ポリオレフィン複合樹脂発泡体「ピオセラン」製の下肢部衝撃吸収材がトヨタ自動車の燃料電池車「MIRAI」に採用されたと発表した。

下肢部衝撃吸収材は、乗員保護のため運転席や助手席のカーペット下に用いられる安全部品の一つ。万一の事故の際には衝撃エネルギーを吸収する高い性能が求められる。

積水化成品は1974年に世界で初めてポリスチレンとポリオレフィンの複合化に成功し、発泡体製品を原料から一貫生産してきた。ポリオレフィンの緩衝性とポリスチレンがもつ剛性の両方を備えた特性を有する。
トヨタ自動車にはこれまでもレクサスなどの上位モデルやプリウスなどのハイブリット車をはじめクラウン、カムリなど多くの車種向けに下肢部衝撃吸収材、バンパーコア材など部材を供給してきた。

「MIRAI」は、2014年12月にトヨタ自動車から発売された、量産型車としては世界初のセダン型燃料電池車。水素を燃料にした“次世代エコカー”として世界の注目を集めている。