2015年02月13日
積化成の融雪ヒーター、秋田新幹線「こまち」に採用
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:積水化成品工業
秋田新幹線E6系に採用された融雪ヒーター 

積水化成品工業は13日、同社のPTCセラミックスヒーター技術を生かした融雪ヒーターと、複合樹脂発泡体「ピオセラン」製断熱材が、秋田新幹線の新型車両「E6系こまち」の台車周辺部着雪防止ヒーターとして採用されたと発表した。

秋田新幹線は積雪地域を走ることから、車輪後部の車体に雪が付着しやすい。同社は2009年から川崎重工業と共同で融雪ヒーターや断熱材の開発・検証実験を行ってきた。

その結果、秋田新幹線の新型車両「E6系こまち」に採用された。電力量を自己調整するPTCセラミックヒーターと、車両燃焼試験に耐える断熱材を組み合わせ、熱効率を適正化した商品として認められた。融雪ヒーターは、自己温度調節機能を持つPTCセラミックヒーター。断熱材の「ピオセラン」はポリスチレン・ポリオレフィン複合樹脂発泡体で耐熱性能や寸法安定性に優れる特長を有している。

同型の融雪ヒーターは、東北新幹線の新青森駅の屋根などに融雪パネルヒーターとして採用されている。
同社は今後、積雪市域の鉄道や施設向けに販売展開を加速していく方針だ。


ニュースリリース
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1423803308.pdf