2015年02月17日
カネカ、生分解性ポリマー開発で独社と包括契約
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:カネカ

カネカは17日、生分解性ポリマー「カネカ バイオポリマー アオニレックス」(AONILEX)の商品開発に関する包括契約をドイツのバイオテック社と締結したと発表した。

ヨーロッパでは現在、環境保護の観点から生ごみ処理用のコンポスト袋などに生分解性樹脂の使用が拡大している。今後はヨーロッパ市場をメインターゲットとして、両社が同樹脂を使用した商品開発のさらなる加速を目指す。

カネカは、同樹脂をバイオテック社に供給し、両社が共同で新たな樹脂および商品開発を行う。すでにバイオテック社では「BIOPLAST」ブランドで生分解性ポリマーを販売しており、植物由来のカネカのAONILEXを使用することで商品ラインナップを増強中だ。

カネカでは、2011年5月に年産約1000トンの実証設備を取得し、フィルム・シート、射出成形品などに加工して、農業・土木資材、自動車用内装材、ボトル・容器、一般包材などへの展開を進めている。
今後は、製剤カプセル、紙コーティング材、包装材などの製品開発を進め、バイオテック社を通じてヨーロッパでの事業拡大を加速する。