2015年02月18日
東洋エンジ、タイ向け12件のコジェネ発電所受注
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:東洋エンジニアリング
タイで稼働中のコジェネ発電所

東洋エンジニアリングは18日、三井物産とタイの民間電力会社(Gulh Energy Development)がバンコク近郊12カ所に計画するガス焚きコジェネレーション発電所12基、計1,470メガワットの設計、工事を一括受注したと発表した。このほどその1件目となるプロジェクト(130MW能力)の発注を受け着工準備に入った。受注金額は非公開だが、100数十億円規模とみられる。

同社のコジェネレーション技術は、天然ガスを熱源にタービンを回して電力を生産する際、余剰廃熱も蒸気に変えて再びタービンに送り込ことでエネルギーを高効率に利用するシステム。

同社は今回、計12カ所にそれぞれ120~130MWの発電所建設に必要な設計、資機材調達、工事、試運転を一括して請け負う契約を結んだ。2015年中に6基、16年に4基、17年に2基それぞれ着工する。最終完工は2019年7月の予定。

タイ政府は、1992年から高効率エネルギー活用をめざしたSPPプログラムを推進中で、今回の契約は同プログラムに基づくプロジェクトとなる。同国の電力買取保証により、発電した電力は1発電所当たり90MWはタイ発電公社に売電するが、残り30~40MWは地元の工業団地など、民間企業に売電できる仕組みだ。

東洋エンジニアリングはすでに2010年から13年にかけて、三井物産とともにバンコク近郊7カ所にコジェネレーション発電所、計790MW(110MW5基×120MW2基)の建設プロジェクトを7カ所同時並行で完工した実績を持つ。

ニュースリリース参照

タイ国向け天然ガス焚きコジェネレーション発電所を受注
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1424226978.pdf

(英文)
TOYO Group Awarded Natural Gas Fired Cogeneration Power Plant Projects in Thailand
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file2_1424226978.pdf