2015年02月19日
エーザイ、頻脈性不整脈治療剤の小児用剤形承認取得
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:エーザイ

エーザイは19日、頻脈性不整脈治療剤「タンボコール」(一般名:フレカイニド酢酸塩)の新しい小児用剤形となる「タンボコール細粒10%」の製造販売承認を厚生労働省から取得したと発表した。

同剤は、心筋のナトリウムチャネルを抑制し、心臓の興奮伝導を遅らせることにより、頻脈性の不整脈を抑える。「タンボコール錠」は、日本では成人に対する頻脈性不整脈治療剤として1991年に承認・発売された。小児の適応については、厚労省の「小児薬物療法検討会議」で日本の小児不整脈治療において不可欠な薬剤とされたことを踏まえ、2010年5月に頻脈性不整脈(発作性心房細動・粗動、発作性上室性、心室性)の効能・効果で承認され、小児における頻脈性不整脈の適応を持つ日本で唯一のナトリウムチャネル遮断薬となっている。

同社は、小児患者への投与が可能となる10%細粒剤を開発し、臨床試験を実施した上で、2昨年1月に剤形追加の承認申請を行っていた。