2015年02月23日
日立化成など、ポーランドのスマートグリッド事業参画
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:日立製作所、日立化成

日立製作所と日立化成は23日、NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)が計画する「ポーランドにおけるスマートグリッド(次世代送電網)実証事業」の実証前調査委託先に選定されたと発表した。
調査期間は2015年2月~11月。同調査結果を踏まえて、実証事業に着手する計画。現地企業もポーランド政府の支援を受けて参加する予定だ。

ポーランドでは、電力供給に占める再生可能エネルギー比率を2020年までに15%、30年までには19%に高めるという高い目標を掲げ風力発電の導入を推進している。だが一方では、50%以上の電力インフラ設備が40年以上前に建設されたもので老朽化が進むという課題も抱えている。
設備の更新や増強には大きな設備投資が必要となるため日本の先進技術には関心が高い。

日立グループでは風力発電の安定送電システムと蓄電システムを中心に実証を行う。とくに高出力のリチウムイオン電池を搭載したハイブリッド蓄電システムの性能や経済性について検討しビジネスモデルを確立することにしている。

NEDOでは、電力の系統安定化技術やリアルタイムに風力発電の出力を抑制する制御技術、蓄電システムなど、日本の先進的なスマートグリッド技術によりポーランドの再生可能エネルギー拡大に協力する方針だ。