2015年02月26日 |
「日・イラン環境政策対話」国境越えた大気汚染対策など |
【カテゴリー】:行政/団体(環境/安全) 【関連企業・団体】:環境省 |
環境省はこのほど、先にテヘランで開催された「第1回日本・イラン環境政策対話」で、湿原管理、水質汚染、大気汚染分野について両国の政策や経験を中心に意見交換し、引き続き二国間の環境協力を一層推進することで合意したと発表した。 日本側から関荘一郎地球環境審議官、木野修宏地球環境局国際協力室長らのほか、外務省、現地大使館、JICAイラン事務所関係者ら、イラン側からはシャフィプール国際協力担当次官、ケーハ自然環境担当次官、モバラキ野生動物局長、ファルチ海洋環境局次長、モタサジ人間環境局次長らが出席した。 <政策対話の主な内容> ・湿原管理 :日本側は自然再生推進法や釧路の自然再生事業を紹介、イラン側からはアンザリ湿原管理プロジェクト、ウルミエ湖復元プロジェクトの進捗状況について説明があった。 ・水環境 :日本側は閉鎖性海域での水質保全対策、瀬戸内海の環境保全及び再生への取り組みを説明。イラン側からはカスピ海及びペルシャ湾での汚染や生態系悪化への懸念が述べられた。 ・大気汚染 :日本側はわが国の法制度および施策について説明した。イラン側からは特に南西部地域で国外からの粉じん・砂塵嵐による汚染が深刻で対策が急務とする説明があった。 今後の協力内容として、国境を越えた粉塵・砂塵嵐問題に対する大気汚染対策及び閉鎖性海域での水質保全対策を取り上げることで一致し、これまでの経験、課題等を共有する政策セミナーを開催することで合意した。 約1年後に次回政策対話を行う。 |