2015年03月02日
中外製薬、アサーシスと脳梗塞剤ライセンス契約
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:中外製薬

中外製薬は2日、米国のバイオ企業であるアサーシス社(本社:米国オハイオ州)との間で、MultiStem(特許医薬品)を用いた虚血性脳梗塞細胞治療の日本国内での開発、販売に関する、独占的なライセンス契約を締結したと発表した。

アサーシス社は、細胞治療医薬品としてMultiStemの特許を有している。現在、米国および欧州で同治療に関する第2相臨床試験の実施段階にあり、日本でも臨床試験を準備中だ。

アサーシス社は中外製薬から契約一時金として1000万ドルを受け取る。開発の進捗度合いに応じて追加の支払いを受ける。開発段階で最大4500万ドル、上市後は売上高に応じて最大175億円を中外製薬が支払う。

日本では医療費の高騰や高齢化により、虚血性脳梗塞の発症の増加が見込まれ、優先度の高い疾患領域にある。