2000年10月23日 |
旭化成、ABS樹脂難燃分野の事業展開を強化・拡大 |
ノンハロ難燃グレードがプリンターに採用、PC/ABSも準備進む |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品 【関連企業・団体】:旭化成 |
旭化成工業は、ABS樹脂事業において難燃分野を1つの大きなテーマとして、強化・拡大していく考えだ。ノンハロゲンの難燃グレードがプリンターなどへの採用が決まりつつあるほか、PC/ABSアロイも台湾の奇美実業とのPC(ポリカーボネート)事業の開始とともに展開すべく、準備を進めている。 現在同社は、ノンハロゲンの難燃グレードとして、米ULのV-2を取得し、1998年10月に上市したVN30、続いて今年1月に上市したV-O対応のVN90を有している。VN30がすでに日本の大手メーカーのOEM用プリンターに採用されているほか、VN90もユーザーの評価が進んでいる。 また、同社は現在、奇美実業と合弁で2001年10月の完成予定で年産5万トンのPC設備を建設、新規参入を目指しているが、メインとなるディスク向けのほか、PC/ABSアロイ事業への展開を考えている。すでに、パイロットプラントで生産したサンプルの評価を進めているほか、現在奇美実業との間で販売先や販売方法などについて協議しており、来月にも決定する考え。 なお、PC/ABSアロイとしての販売量は、旭化成だけで1~2万トンを予定している。 |