2015年03月16日
三井化学、中国の「ミラストマー」運転開始
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:三井化学
MFS工場外観

三井化学は16日、中国・上海にオレフィン系熱可塑性エラストマー「ミラストマー」工場が完成し、運転開始したと発表した。
工場は2012年10月設立の100%子会社「三井化学功能複合塑料(上海)有限公司」(下郡孝義薫事長、MFS)が上海市金山区に完成した。併産する接着性ポリオレフィン「アドマー」と合わせて年産11,000トン能力。投資額は非公開。今後さらに拡大が見込まれる中国自動車市場および包装市場に対応する。

「ミラストマー」はEP(エチレンプロピレンゴム)とPP (ポリプロピレン)等を主成分とした架橋タイプのオレフィン系熱可塑性エラストマー。耐熱性、耐寒性、柔軟性に優れ、軽量などの特長を持つ。自動車の窓枠や内装表皮材向けなどに需要は堅調な伸びをみせている。
併産する「アドマー」はEVOHなどのガスバリア性樹脂や金属、ガラス、セラミックスなどの基材に強力に接着する。自動車用燃料タンク、食品包装、化粧品チューブなど幅広い分野に用途を持つ。

三井化学は現在、日本とドイツに「ミラストマー」、また日本、ドイツ、米国に「アドマー」の生産拠点を持ち、グローバル展開している。

ニュースリリース
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1426484898.pdf

(英文)
Startup of Milastomer and Admer Compound Plants in Shanghai
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file2_1426484898.pdf