2015年03月18日
2月の塩ビ樹脂国内出荷、5カ月連続前年割れ、輸出は回復
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:塩ビ工業・環境協会

塩ビ工業・環境協会(VEC)は18日、2月の塩化ビニル樹脂(PVC)と塩化ビニル樹脂モノマー(VCM)の生産・出荷実績を発表した。
PVCの生産は、12万8002トン、前年同月比0.1%減で3カ月ぶりの前年割れとなった。今後は、春のプラント定修を控えているため、在庫積み増しの生産増加が予想される。
国内出荷は、8万2185トン、同8.1%減で5カ月連続の前年割れとなった。国内出荷の3用途が揃って4カ月連続の前年割れとなった。とくに主力のパイプなど硬質用が4万5245トン、同11.1%減で昨年5月以来10カ月連続の前年割れと不振が長期化している。
輸出は、円安を背景に交易条件が好転したうえ、原料ナフサ安で競争力が強まり4万707トン、同44.0%増で、3カ月連続して4割以上の大幅増加となった。この結果、出荷計は12万2892トン、同4.4%増で3カ月連続のプラスとなった。
一方、VCMは生産20万5178トン、同8.4%増で2カ月ぶりにプラスとなった。国内出荷は13万7883トン、同0.9%減で3カ月ぶりの前年割れで、輸出は7万989トン、同95.6%増で昨年4月以来11カ月連続のプラス、出荷総計は20万8872トン、同19.1%増で11カ月連続のプラスとなった。

ニュースリリース(2月実績)

塩ビ樹脂
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1426653980.xls

塩ビモノマー
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file2_1426653980.xls