2000年10月20日
呉羽化学、中間期・通期の単独および連結業績予想を修正
【カテゴリー】:人事/決算
【関連企業・団体】:クレハ

 呉羽化学工業は20日、2000年9月中間期と2001年3月期の単独および連結の業績予想修正を発表した。
 中間期について、単独は売上高は計画どおりに推移する見通しだが、原油、ナフサ価格の急騰による原材料価格の上昇により、経常利益が下回る見通しであるほか、投資有価証券などの減損処理にともなう評価損10億8,000万円を特別損失として計上した結果、中間純損失が大幅に増加する見通し。また連結は、単独業績が下回ることに加え、連結子会社による欧州における包装材料事業、また国内における建設関連事業の不振などにより、売上高および経常利益が減少、中間純損失が増加すると見込んでいる。
 これに対し通期は、単独では原材料価格の上昇を製品価格へ転嫁することなどで採算の改善を図り、前回業績予想値を確保する見通しで、また中間期の減損処理による評価損の計上は、通期で保有株式の一部売却により補填、当期純利益も前回業績予想通りの数値を見込んでいる。さらに連結は、単独同様連結子会社でも採算の改善を図る考えだが、事業環境の不透明感もあり、売上高、経常利益とも前回業績予想を下回る見込みであり、連結子会社における減損処理による評価損の計上により、当期純利益も前回業績予想を下回る見通し。
 業績予想修正値は下記のとおり。

[2000年(平成12年)9月中間期単独業績予想修正]
修正値(前回予想)増減額 増減率の順(単位:百万円、%)
◇売上高 41,000(41,000)0 0.0
◇経常利益 760(1,000)△240 △24.0
◇当期純利益 △1,230(△300)△930 -

[2001年(平成13年)3月期通期単独業績予想修正]
修正値(前回予想)増減額 増減率の順(単位:百万円、%)
◇売上高 88,000(88,000)0 0.0
◇経常利益 4,000(4,000)0 0.0
◇当期純利益 1,800(1,800)0 0.0

[2000年(平成12年)9月中間期連結業績予想修正]
修正値(前回予想)増減額 増減率の順(単位:百万円、%)
◇売上高 67,500(72,000)△4,500 △6.3
◇経常利益 760(1,300)△450 △34.6
◇当期純利益 △1,300(△400)△900 -

[2001年(平成13年)3月期通期連結業績予想修正]
修正値(前回予想)増減額 増減率の順(単位:百万円、%)
◇売上高 150,000(152,000)△2,000 △1.3
◇経常利益 5,000(5,200)△200 △3.8
◇当期純利益 1,800(22,000)△400 △18.2