2015年03月25日 |
三菱化学、世界初・植物由来新規ポリオール 発売へ |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:三菱化学 |
三菱化学は25日、再生可能な植物由来の高機能ポリオール「カーボネートジオール」を世界で初めて開発、4月から本格市場展開すると発表した。 カーボネートジオールは主にウレタン樹脂、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂などの原料として使用される。耐久性に優れ、自動車分野では内装用シートの人工・合成皮革やインパネなどのほか、自動車の外装塗料に使用されている。スマートフォン・パソコンなどの電子機器向けの樹脂コーティング剤にも多く用いられる。最近は環境に優しい水系ウレタン樹脂の原料としても需要が拡大している。 三菱化学は今回、再生可能な植物由来の原料(トウモロコシ)から独自技術で新規のカーボネートジオールを開発した。従来製品では困難だった、優れた機械強度、低温柔軟性、耐薬品性、耐摩耗性、高硬度などの特性を実現した。 同社は現在、複数カ所に合わせて年産能力約1000トンの生産設備を有する。今後顧客のニーズに合わせて順次増強していく方針だ。販売価格などは顧客と相談しながら決める。 |