2015年03月26日 |
東大と日立、ヒトゲノム解析スパコン Shirokane3 稼働入り |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:日立製作所 |
東京大学は26日、医科学研究所(清野宏所長)ヒトゲノム解析センターがこのほど、日立製作所の協力でヒトゲノム解析用スーパーコンピュータシステムを刷新し、Shirokane3と命名して4月1日から本格稼働を開始すると発表した。 従来システムの比約10倍の速度でヒトゲノム情報の解析を行うとともに、大容量ストレージ装置により従来システム比約33倍となる約100万人分のデータを保存することができる。また膨大なデータの中から、ヒトゲノムが異変したカ所を高速特定し、ヒトゲノム異変と疾患要因の因果関係の分析や、治療効果の高い医薬品の予測を行うことができるようになる。 Shirokane3には(1)ヒトゲノム情報の高速な解析と大量データ保存を実現した(2)環境に配慮したシステム運用により、優れたエネルギー効率を実現する(3)ヒトゲノム所有者の個人情報を厳重に管理するため、情報を匿名化する。ヒトゲノム情報を扱いシステム領域を外部のインターネットと完全に隔離する、など高セキュリティを確保する、などの特長がある。 東大医科研ヒトゲノム解析センターは、個人のヒトゲノムの特徴に応じた、がんや感染症などの予防・診断・治療法の研究を加速し、個人の特性に応じた「個別化医療」実現をめざす。 |