2015年03月31日
東洋紡、敦賀に酵素精製新棟、精製能力50%増
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:東洋紡

東洋紡は31日、診断薬用原料酵素の需要増に対応するため、敦賀バイオ工場(福井県敦賀市)に酵素精製新棟を建設し、酵素凍結乾燥設備およびストックタンクを増設したと発表した。これにより、酵素の精製能力は50%増となり、4月から稼働する。投資額は約20億円。

同社の診断薬用原料酵素は、品質優位性、信用度(供給力、品質管理)などの強みにより、全世界でも高い市場占有率を有している。現在、診断薬用原料酵素は、新興国市場向けを中心に年率約5%で需要が拡大しており、今後も拡大傾向が継続するとみている。

同社は、2010年に酵素発酵槽の生産能力を2倍に増設したが、この需要拡大に対応するため後工程である精製工程の設備増強を行った。