2000年10月20日 |
鐘淵化学、チッソの塩ビグレード移行、年内に作業完了へ |
生産面では今月までには作業完了 |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品 【関連企業・団体】:チッソ |
鐘淵化学は、チッソからの塩ビ事業の商権譲渡に伴うグレードの移行作業を行っているが、生産面の移行は10月までに完了、ユーザーの評価についても年内には移行を完了する方針だ。 同社では今年4月付のチッソからの塩ビ商権の譲渡後、生産面ではチッソが五井工場を5月に休止、水俣工場も7月で生産を休止したことから自社設備での生産に順次切り替え作業を進めてきた。 とくに水俣工場では特殊品の生産が多かったこともあり、グレードの整理を進める一方で、生産については高砂工場および鹿島工場に切り替えを進め、今月までには作業が完了する。ユーザーへの評価・移行についても、チッソ設備での生産在庫によるグレード移行作業も含め、年内には完了させたいもの。 チッソがもっていた塩ビグレードは特殊品を含め20品種を越えるなど他品種に及んでいたが、同社ではグレード移行にあたっては、近いグレードへの統合を図るなど、半数に絞り込むことを目標に作業を進めている。 とくに特殊品については、自社品種および近似グレードを統合するなどしているが、現存設備では対応が不可能で、また新たな投資が必要となる品種については廃止する方向で作業を進めている。 また、こうしたグレード切り替えを進める一方、生産面でも水島工場が加わったことにより、鹿島、高砂、水島の3拠点での生産体制が整うことになる。 |