2015年04月06日
ダイセル、「金属と樹脂一体化技術」開発、市場展開
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:ダイセルポリマー、ダイセル
DLAMP処理した金属の断面

ダイセル、ダイセルポリマーの両社は6日、金属と樹脂を一体化する新技術「DLAMP」(ディーランプ)を開発、
本格的な市場展開を開始したと発表した。

金属の表面に連続波レーザーを照射し、金属と異種材料であるプラスチックを高い強度で接合する。
レーザー加工の技術はほかにもあるが、連続波レーザーを使って表面加工する技術は世界で初めて。このほど基本特許を取得した。

ベースとなる金属には鉄以外にも銅、マグネシウム、チタンなど、これまでに行ったテストでは、あらゆる種類の金属が利用できる。一方のプラスチックも熱可塑性、熱硬化性を問わず、また従来接合が難しかったABS樹脂やポリカーボネートなどの非結晶性樹脂も「DLAMP」ではOKと幅が広い。

「DLAMP」は今後、システムとして樹脂材料とともに販売するが、金属、プラスチックとも材料が自由に選択できる強みがある。金属よりも軽く、プラスチックよりも強度に優れた成形品がほしいという場合に効果を発揮する。
事業化計画の細目は今後決める。

ダイセルポリマーは4月8日~10日、東京ビッグサイトで開催される「高機能プラスチック展」に出展する。


ニュースリリース
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1428295867.docx