2000年10月19日 |
知的資産の電子商取引市場yet2.comに韓国から4社が参加 |
参加企業は合計52社に |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:旭硝子、住友化学、東レ、三井化学、三菱化学 |
世界で初めてインターネット上における知的資産の電子商取引市場を開設したyet2.com社は米国時間の18日、同市場に韓国から現代重工業、LG-Elite、三星電子、SKコーポレーションの4社が新たに参加した、と発表した。これらの企業は、数十億ドル規模の知的資産をyet2.comに公開、同サイトを通じてライセンスを供与する。なお、今回参加した4社の研究開発費の合計は、韓国全体の約3割に達する。 三星電子の知的所有権部門マネージャーのドン・ゲン・リー氏は、「当社では年間16億ドル以上を研究開発費に投じているが、利用していない知的資産の有効活用について、最も安全で効率的な販売方法を探していた。yet2.comに参加することで、当社は技術ノウハウのライセンス供与に必要なプラットフォームを手中に収めると同時に、当社のエンジニアも継続的な成長に役立つ研究開発技術を探すことが可能になる」と語った。 yet2.com社のオンライン市場に参加している企業の研究開発費は、世界全体の15%を占めており、同社では世界最大規模の知的資産の宝庫であり、業界を超えた異業種間の買い手と売り手をマッチングする唯一の市場であるとしている。 現代重工業の情報技術部門ゼネラルマネージャーのS.T.ユン氏は、「インターネットは企業の知的所有権のライセンス供与の方法を劇的に変えてしまった。当社もこの波に乗るべく、参加を決めた。yet2.comは、当社が現在進めている新規事業開発の一環として、当社の革新的技術から付加価値を引き出すことを可能にしてくれる」と述べている。 近年、企業をはじめとした組織が、開発した技術のライセンスを販売し多額の収益を得るケースが増えているが、組織に属さない科学者や開発者、ライセンスの専門家でも自分の技術を売買することができる。このため個人がyet2.comに参加することで、研究開発の効率を高めることができる。 yet2.com最高経営責任者のクリス・デブレーザー氏は、「自社技術を当社のサイトのみに掲載することを同意した世界の企業紳士録に、4社が参加してくれた。知的所有権から価値を引き出すことのできる、便利で効果的な環境を創出して株主を高めようとしている世界中の企業が、当社に注目している」と語った。 なお現在yet2.comの市場に参加している企業は52社となり、日本からは旭硝子や三菱化学、三井化学、住友化学工業、東レをはじめ18社が参加している。 |