2015年04月07日
東芝、府中に水素エネルギー開発センター
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:東芝

東芝は6日、府中事業所(東京都府中市)内に水素エネルギー研究開発センターを開所したと発表した。再生可能エネルギーによる発電システム、水電解装置、燃料電池などグループ内に有する水素関連技術を集約化し、水素社会実現に向けた取り組みを強化する。今後、水素関連事業を拡大し、東芝グループとして2020年度には水素関連事業で売上高1,000億円をめざす。

東芝は太陽光、風力、水力発電など再生可能エネルギーを利用した発電システムをグループ内に持つ。
これらの技術を融合活用し、水素の製造から利活用までを実現する水素ステーションを展開する。
具体的には、今年度以降、離島・遠隔地など発電コストが高い地域向けに、再生可能エネルギーから水素を生成して再び電力として利用する「地産地消型」エネルギー供給システムを実用化し地域の電力安定確保に貢献する。

また、2025年度をめどに海外で大規模風力発電により生成した安価な水素を日本に輸送し、水素ガスタービン発電所で発電を行う「水素サプライチェーン」構築計画を進める。CO2を排出しないクリーンな電力を大量・安定的に貯蔵、供給することを可能にする。

■東芝水素エネルギー開発センターの概要
◇建築面積  :900平方メートル
◇建屋構造 :部レース構造・軽量鉄骨造
◇主な設備 :太陽光発電システム、水電解装置、水素タンク、エネルギー制御システム、燃料電池水素機など