2015年04月09日

帝人、心電計測ウェアラブル電極布を共同開発

【カテゴリー】：新製品/新技術 【関連企業・団体】：帝人

帝人は9日、健康・快適・防災・安全をテーマに高機能繊維製品の製造・販売を展開しているグループ会社の帝健（本社：大阪市中央区、長澤正幸社長）が、京都大学医学部および京都高度技術研究所（ASTEM）との共同研究により、西陣織の技法を用いて、着用するだけで12誘導心電の迅速・適切な計測ができるウェアラブル電極布を開発したと発表した。 急性虚血性心疾患などの緊急措置を要する疾患を早急に把握し、患者の救命率を向上させるには、救急搬送をする前に12誘導心電という精密な心電計測を迅速に行う必要がある。だが12誘導心電は10個の電極を正しい位置に取り付けなければ適切な計測ができないため、救急現場での実施が困難で、広く普及していないのが現状。 今回、共同研究により12誘導心電計測に必要な10個の電極のうち、8個を配置した帯状のe-テキスタイルを開発した。腋の下や胸の周りに巻くことにより、ウェアラブル電極布として、迅速・簡単、適切に12誘導心電を計測することができる。 同研究は「平成26年度医工連携事業化推進事業」として経産省近畿経産局に採択された。帝健は2015年中に救急搬送時用として心電計測ウェアラブル電極布を商品化する計画。