2015年04月14日
3月のPS国内出荷、6カ月連続の前年割れ
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:日本スチレン工業会

日本スチレン工業会は14日、2015年3月のポリスチレン(PS)およびスチレンモノマー(SM)の生産・出荷実績を発表した。
PSの生産は5万7090トン、前年同月比14%増で5カ月ぶりに前年比プラスになった。昨年よりもプラント定修の実施が減少したことに加え、春のプラント定修を控えた在庫積み増しの動きもあったとみられる。

国内出荷は4万8539トン、同21%減で6カ月連続の前年割れとなっただけでなく、「内需60万トン規模のレベルである月間5万トン」の大台を5カ月連続で割り込んだ。また、用途別実績でも、包装用、フォームスチレン(FS)用、電機・工業用、雑貨・産業用の4用途が、6カ月連続して4用途揃って前年割れとなった。生産が出荷量を上回ったため、月末在庫は7万7332トンで前月比9%増となった。
輸出は1873トン、同27%増で、5カ月ぶりに前年比プラスとなった。この結果、出荷計は5万412トン、同20%減で3カ月ぶりにプラスとなった。

一方、SMの生産は23万8253トン、同63%増となった。これは、昨年3月のプラント定修が3社5系列だったのに対して、今年は1社1系列と減少したのが影響した。国内出荷は10万7619トン、同1%増、輸出が13万7636トン、同2.11倍となり、3カ月ぶりに国内出荷を上回った。この結果、出荷計は24万5255トン、同7%増で2カ月連続のプラスとなった。