2015年04月22日
経産省化学課「主要石化製品生産能力調査」発表
【カテゴリー】:行政/団体(実績/統計)
【関連企業・団体】:経済産業省

「わが国のエチレン生産能力は721万トンから690万3000トンに減少した」などとする、2014年末現在の国内主要石油化学製品17品目の生産能力調査結果を22日、経済産業省化学課が発表した。

三菱化学の鹿島1号機の停止でエチレン能力が減ったほか、誘導品ではポリエチレン、ポリプロなどのポリオレフィンや合繊原料アクリロニトリルの生産能力が減少した。

国際競争力の強化や事業再編による高いレベルでの最適生産化は今やわが国石油化学産業にとって最大の課題だ。
今年は5月中に住友化学が千葉工場のエチレン設備を停止し、京葉エチレンからの引取量増量でカバーする。また三井化学は京葉エチレンから離脱し出光興産との連携を強化するなどの計画がある。石化製品の生産能力はさらに大きく変わることになる。

【主要製品の生産能力】 単位:千トン ( )は2013年末現在
◇エチレン   :6,903(7,210)
◇低密度ポリエチレン 2,310(2,370)(うちLLDPE) 1,046(1,106)
◇高密度ポリエチレン 1,143(1,193)
◇ポリプロピレン  2,883(2,972)
◇エチレンオキサイド 921(921)
◇スチレンモノマー 2,667(2,667)
◇ポリスチレン(GP・HI) 816
◇塩ビモノマー  2,774(2,574)
◇塩化ビニル樹脂 2,009(1,997)
◇アセトアルデヒド 289(289)
◇アクリロニトリル 496(724)
◇合成ゴム SBR:644(634) BR:296(284) IR:72(78)
◇MMAモノマー   547(547)
◇ベンゼン   6,034(6,247)
◇トルエン   2,667(2,347)
◇キシレン   8,507(8,119)
◇パラキシレン 3,682(3,950)

■注:メーカー別生産能力はニュースリリースにあります。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1429686134.pdf