2000年10月19日
ポリアセタール、アジア市況は1,500ドル台目前
韓国では1,800ドル台目指すメーカーも
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:なし

 POM(ポリアセタール)のアジア市況は、目標とされていたトン当たり1,500ドル台が見えてきた。日本のPOMメーカーは、メタノールなど原料価格の急騰により、国内で値上げを打ち出しつつあるが、輸出価格についても引き上げていく考えだ。
 POMは、アジア経済の回復とともに需要が戻ってきており、域内のほとんどのメーカーがフル生産となっている。このためアジア市況は、昨年一時落ち込んでいたが後半から徐々に上昇、今年初めに1,200~1,300ドルまで上昇した。一方で、メーカー各社は、昨年松から数度にわたって、輸出価格を引き上げ、1,500ドル台を目指してきたが、ここに来てようやく実現の見通しが出てきた。現在、メタノールの市況が高騰していることもあり、今後内外ともに価格修正を実施し、原料高騰分の転嫁を目指す。
 なお、今後のアジア市況の見通しについて、「韓国のメーカーは1,800ドルを目指しているようだ」(国内大手メーカー)という強気の意見もあり、当面需給はタイトバランスで推移する見通しだ。