2015年04月23日
カネカの有機ELパネル、国立博物館の「国宝」照明に
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:カネカ

カネカはこのほど、同社が製造・販売する有機EL照明パネルが東京国立博物館(東京・上野)で4月28日から6月7日まで開催される特別展「鳥獣戯画―京都高山寺の至宝」に出展される国宝「鳥獣人物戯画」全4巻の展示照明として採用されることが決まったと発表した。

ウサギ・シカ・カエルなどが楽しく遊ぶ姿を擬人化して描いた「鳥獣人物戯画」は、日本古美術の中でも代表的な作品とされ、今の若い世代の人たちにも人気がある。

同社は今回、同展のために、特に高い色温度をもつ有機EL照明パネルを開発したが、採用された理由として、
(1)有機EL照明パネルは、点や線でなく面で発光するため、展示作品を柔らかく照らすことができる
(2)パネルが薄く、発光に伴う熱も極めて少ないため、照明パネルを作品の近くに設置できる
(3)作品と照明を近づけても明暗の差を抑えることができる
ーなどをあげた。

今後も絵画・美術品の展示照明分野に同社の有機EL照明パネルを積極展開していく方針だ。