2015年05月07日
東レ、メキシコでラージトウ炭素繊維増強
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:東レ

東レは7日、米国子会社のゾルテック(本社・ミズリー州セントルイス、河村雅彦社長)がメキシコ工場(ハリスコ州)でラージトウ炭素繊維(フィラメント数が40K=4万本以上の炭素繊維)の生産設備増強を決定したと発表した。同社メキシコ工場での生産能力を年産5000トンに倍増する計画で、2016年4月の生産開始を予定している。

ゾルテック社は現在、ハンガリー工場及びメキシコ工場でラージトウ炭素繊維を生産しているが、急速に需要が拡大している風力発電用途に加えて、今後は自動車構造体用途での採用が進むとみており、2016年初頭には生産能力が不足する見通しである。

今回の設備増強は、当面の生産能力不足に対応するものとなっており、同社は2020年までにさらにハンガリー・メキシコ両工場の生産能力を倍増する構想を進めている。