2015年05月08日
理研、超並列分子動力学計算ソフトウェア開発
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:理化学研究所

理化学研究所は8日、生体分子の運動を1分子レベルから細胞レベルまでの幅広い空間スケールで解析可能なシミュレーションソフトウェア「GENESIS」を開発、同日からオープンソフトウェアとして無償公開を開始したと発表した。

開発したのは超並列分子動力学計算ソフトウェアで、スーパーコンピュータ「京」の基本設計を生かした独自の計算アルゴリズムを導入することで、並列計算を高効率化し、細胞環境を想定した1億個の原子で構成される系に対しても高速な分子動力学シミュレーションを実現した。
また、従来のようにタンパク質1分子や細胞膜、糖鎖、核酸などの生体分子のシミュレーションも可能であり、今後、創薬研究などに幅広く適用されると期待されている。