2000年10月18日
ダウ・ケミカル、中国・張家港のエポキシ樹脂新設計画で認可取得
2003年上期に4万トン/2004年に液状タイプ4万トン建設へ
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:旭化成

 ザ・ダウ・ケミカル・カンパニーは中国現地時間の17日、江蘇省張家港市で進めているエポキシ樹脂年産4万トン新設計画について、このほど同国当局の認可を取得した、と発表した。これにともないダウは2003年上期の生産開始をめどに年産4万トン設備を建設、さらに2004年をめどに液状エポキシ樹脂4万トン設備を建設する考え。
 新設備の建設地は、2002年の完成予定で、先頃起工式を行った旭化成とのPS合弁会社斯泰隆石化(張家港)有限公司(スタイロン石化ジャンジャガン)およびとダウ100%出資によるエマルジョン樹脂設備の建設が進められている張家港市で、エポキシ樹脂としてはインフラおよびユーティリティなどの面で相乗効果が期待できる。
 ダウのエポキシ・中間体部門を担当するPhil Cook氏は、「張家港におけるエポキシ樹脂設備の建設は、グローバルなレベルで我々の地位を拡大するとともに、中国およびアジア太平洋地域におけるエポキシ樹脂業界に対する我々の責任を示すものである。以前表明していた天津市における計画と組み合わされたこのプロジェクトにより、ダウは同地域における将来的な成長を良い方向に導くだろう」と語った。
 またダウ中国法人のMichael Lung社長は、「張家港は中国の主要市場である上海および揚子江に近く、内外の市場に対応できる理想的なサイトである」としており、またダウ・パシフィックのPatrick Ho社長は、「我々は、どこにおいても自社の事業が、財政的にも、環境的にも、社会的にも優位性を獲得することを目標としている。張家港の設備は、ダウの太平洋地域の設備と同様、世界レベルの生産性と安全性を実現するだろう」と語り、張家港をアジア太平洋地域における同社のハブの1つに位置付けていく考えを示した。