2015年05月13日
カネカ、マレーシアで変成シリコーンポリマー新設
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:カネカ

カネカは12日、100%子会社のカネカマレーシア(本社・マレーシアパハン州、坪内福生社長)敷地内に、変成シリコーンポリマー「カネカMSポリマー」の生産設備の新設と、モディファイヤー「カネカエース」の生産設備の増設を決定したと発表した。総投資額はインフラ投資を含めて約120億円。

変成シリコーンポリマーは、カネカマレーシア敷地内に新会社カネカMSマレーシアを設立し新設備を取得する。
同ポリマーはカネカが開発し、日本、欧州、米国で生産販売している。経済成長が続くアジアでの市場創出の取り組みによる高機能性接着剤、シーリング材の旺盛な需要に対応して供給力を確保する。欧州、米国、日本のユーザー向けのBCP拠点としてとしても活用する。
生産能力は年産9000トンで、2017年初頭の稼働開始を予定。

モディファイヤーは、カネカマレーシア内に年産3万トン製造設備を有しているが、アジアでの塩ビおよびエンジニアリング・プラスチック需要拡大に対応するため年産2万トンの増設を行う。これにより日本、欧州、米国、アジア4拠点体制のグローバルポジショニングを強化する。稼働時期は2017年初頭を予定している。

今回の設備投資により、機能性樹脂セグメントの事業拡大を加速させ、アジア地域での売上金額を100億円以上伸ばす計画である。同社は、2020年に連結売上高1兆円、海外売上高比率70%を目指しているが、このうちアジアでの売上金額4000億円の達成を目標にしている。