2015年05月18日
経産省、トヨタの燃料電池車用水素容器 型式承認
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:経済産業省

経産省は18日、トヨタ自動車が製造する水素及び燃料電池車用容器の型式について「世界技術規則」(gtr)に対応した容器として同日付で承認したと発表した。トヨタ自動車は今年3月、世界技術規則に対応する容器(国際圧縮水素自動車燃料装置用容器)の製造業者として登録済みだ。

同省は昨年5月、高圧ガス保安法に基づく容器保安規則を改正し、世界技術規則が国内適用できるようにした。
今回の承認でトヨタ自動車は、高圧ガス保安協会の容器検査を受けなくても、同社自ら同法に基づく容器検査、刻印を行い、容器を市場に出すことができるようになった。

日本は今回、世界に先駆けて世界技術規則の国内取り込みを完了したことになる。
今後トヨタ自動車の水素・燃料電池自動車の生産効率化につながると見られる。
経産省によるとホンダなど他の自動車メーカーも水素・燃料電池車用容器の独自生産をめざしているもようだ。

<用語の解説>
■世界技術規則とは : 国連欧州経済委員会(UN/ECE)自動車基準調和世界フォーラムで作成、採択された、車両の装置及び部品に関する世界技術規則。1998年にジュネーブで締結された協定に基づいて作成されたことから「98協定」とも呼ばれている。

「98協定」には現在アメリカ、イギリス、ドイツ、フランスなど欧米各国をはじめ中国、韓国などアジア、中東、アフリカなど世界の主要35カ国・地域が加盟している。


ニュースリリース参照
http://www.meti.go.jp/press/2015/05/20150518001/20150518001.pdf