2015年05月19日
山本宇部興産社長「ラクタム事業転換へ抜本策」
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:宇部興産

宇部興産の山本謙社長は19日の経営概況説明会で、化学部門で赤字採算となっているナイロン・ラクタム事業について、「15年度はコストダウンやアンモニア工場の定修スキップにより収益は改善するが、赤字からは脱却できない」とし、「構造的に黒字体質に転換できるのは、次期中期経営計画の期間中になる」との見通しを明らかにした。
今後は、フェノール法アノン導入による原料転換とコストダウン、硫安の大粒品増設による高付加価値化などにより同事業の抜本的な立て直しを図る方針である。

また、医薬品部門では、自社医薬品事業、受託医薬品事業に次いでジェネリック医薬品原体の製造販売事業を展開する。山本社長は「要求される価格・品質にミートした原体供給を狙っており、次期中計期間中に製品化を実現したい」と語った。