2015年05月25日
帝人、表面認証ビーコンを共同開発
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:帝人

帝人は25日、セルクロス(本社・東京都文京区)、タグキャスト(本社・東京都千代田区)と共同で、スマートフォンやタブレットを置くことでネットワークへの接続を認証する世界初のシート型ビーコン「ペーパービーコン」を開発し、6月1日から販売を開始すると発表した。

ビーコンは、省電力型の近距離通信を使用して、1つ1つを識別するIDや位置情報を発信する無線素子である。共同開発した「ペーパービーコン」は、帝人とセルクロスが開発した二次元通信シート「セルフォーム」と、タグキャストのビーコン技術の組み合わせによるシート型ビーコン。
3次元空間に伝搬するビーコンの信号を2次元の「面」で伝搬することができ、近距離通信を用いながら、交通系カードなどのNFC(近距離無線通信)のように使用することができる。また、NFCのような「点」範囲の通信とは異なり、「面」で通信する「表面認証」という新たな技術の確立にも成功した。
「ペーパービーコン」は、設計及び製造を帝人とセルクロス、販売・運用、保守をタグキャストが行い、初年度の出荷枚数1万枚を目指す。