2015年05月27日
浅野・旭化成社長「事業領域を再編し高収益化」
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:旭化成
浅野敏雄社長

旭化成の浅野敏雄社長は27日記者会見し、「中期経営計画の進捗状況と次期中期経営計画策定に向けた考え方」を発表した。
現行の中計「For Tomorrow2015」(2011年―2015年)の進捗状況については浅野社長は、「2015年度業績予想で、売上高2兆円、営業利益1600億円の目標を達成できる見通しであり、売上高、営業利益、経常利益、純利益ともに2期連続で過去最高を更新した」と述べた。

そそれを踏まえて「次期中計策定に向けた考え方」を発表した。次期中計の期間について「これまでのように5年間では予測が難しいため、2016年度から2018年度までの3年間とする」とした。そのうえで、「多角化・多様化による成長」を推進し、「成長・収益性の追求」と「新事業創出」を目指していく考えである。また、事業領域を「マテリアル領域」、「住宅領域」、「ヘルスケア領域」の3領域に再編成し、収益性追求の具体案として売上高営業利益率を取り上げ、マテリアル領域で8%、住宅領域で10%、ヘルスケア領域10-12%を目指す考えを明らかにした。
さらに、各領域の役割について、マテリアル領域は「高収益化」、住宅領域は従来の成長から「安定継続成長」に転換、ヘルスケア領域は「高成長」を掲げる方針である。