2015年05月28日 |
昭電、印刷用薄膜インクと透明性インク量産技術を開発 |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:昭和電工 |
昭和電工は28日、電子デバイスメーカー向けに(1)スクリーン印刷によって薄膜の電子回路形成が可能な導電性インク(銀インク)を開発、またこれとは別に(2)透明導電パターンを形成する銀ナノワイヤーインクの量産化技術を確立したと、2種類のインク開発を発表した。 関連記事(2011年4月11日付) http://www.chem-t.com/cgi-bin/passFile/NCODE/31257 薄膜銀インクは、回路基板メーカーの薄膜化要求に応えた。独自のポリマー組成技術により、高価な銀粒子の濃度を高めることなく、薄膜でも十分な導電性と粘度を有する銀インクを開発した。印刷された電子回路は、後の熱処理工程溶媒を蒸発乾燥させるだけで1マイクロメーター以下に薄膜化することができる。製造工程が簡略化できることから今後積極的に市場開拓していく方針だ。 もう1つの透明性銀ナノワイヤーインクは、2012年に大阪大学の菅沼克昭教授と共同開発し、高い光透過性と導電性を実現した。マイクロ波化学(本社:大阪府吹田市、吉野巌社長)と共同で、安定的に生産するための量産化技術も確立した。昭和電工は今回、基板への密着度を高め、印刷焼成時の基板へのダメージを最小限に抑えるアンダーコート剤も開発した。7月からサンプル出荷を開始する。 いずれも6月3~5日、東京ビッグサイトで開催される「JPCA Show2015」昭和電工ブースに展示する。 関連記事(2011年4月11日付) http://www.chem-t.com/cgi-bin/passFile/NCODE/31257 |