2015年06月01日 | |
児島章郎・元ダイセル社長お別れ会 しめやかに | |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:ダイセル |
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ダイセル(札場操社長)は1日、故・児島章郎元社長のお別れ会を東京都港区のホテルオークラ東京で開いた。 化学業界が構造不況に苦しんださ中の昭和63年社長に就任し、平成11年まで陣頭に立って高機能・高付加価値製品の拡充、次世代型化学工場建設など、経営の革新と強化に取り組んだ。 カリスマ性のある人だけにエピソードも多いが、中でもユニークなのは社内の「さん付け運動」だろう。一橋大学時代は名門ボート部で活躍したスポーツマンだが、権威ばったことは大嫌い。社内でも「常務だの部長だのと、肩書きで呼ぶのはやめよう」と、さん付け運動を推進した。「児島社長!って声をかけても知らん顔をされた。あわてて児島さん!って 言い直したら、振り向いてにっこりされた」といった話は今も伝わる。明るく伸び伸びとした、ダイセル特有の企業風土はこうした中で育まれたに違いない。 「お別れ会」には、米倉弘昌・住友化学代表取締役会長、奥田碩・トヨタ自動車相談役ら業界、財界トップをはじめ生前親しかった友人たち約600人がつめかけ、故人のありし日を偲んだ。 |