2015年06月03日
旭化成ケミ、中国・南通に高機能ポリウレタン原料 新設備稼働
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:旭化成ケミカルズ

旭化成ケミカルズは3日、旭化成精細化工(南通)有限公司に高機能ポリウレタン樹脂原料であるポリカーボネートジオール(PCD)「デュラノール」の新設備とHDI(ヘキサメチレンジイソシアネート)系ポリイソシアネート「デュラネート」第2系列が本格稼働したと発表した。2日現地で開業式典を開催した。

PCDは、高耐熱性や高耐水性など高機能化が進むウレタン樹脂原料として、世界的に需要が拡大している。とくに同社が独自開発した高機能タイプ「デュラノール」は、汎用タイプにはない相溶性と柔軟性を持ち、自動車内装用合皮、塗料、UVウレタン樹脂製品などの分野においてアジア市場でトップシェアを有する。

また、独自技術によるHDI系ポリイソシアネート「デュラネート」は、耐候性などに優れ、自動車・建築・重防食等の無黄変ウレタン塗料の硬化剤やインキ、接着剤など幅広い分野で使用されている。
 
いずれも中国を中心とするアジア地域での需要は、経済成長や自動車保有台数の拡大により、今後も高い伸びが見込まれている。同社は、今回の両生産設備の完成によりアジア市場での安定供給体制を強化、さらなる事業拡大をめざす。