2015年06月04日
NEDO、太陽光発電コスト大幅削減へ新プロジェクト
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新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は4日、「太陽光発電開発戦略」で掲げる発電コスト目標を実現するため、高性能と高信頼性を両立した太陽電池の新たなプロジェクトの開発に着手すると発表した。

同プロジェクトでは、発電コスト14円/kW時を実現する太陽電池モジュールを2020年までに実用化するとともに、2030年までに同7円/kW時を実現するための要素技術の確立を目指す。

今回スタートさせるプロジェクトは、次の2件である。
(1)「先端複合技術型シリコン太陽電池の技術開発」
◇採択先  :トクヤマ、クリスタルシステム、コマツNTC、ナミックス、シャープ、京セラ、カネカ
◇開発テーマ :結晶シリコン太陽電池の原料メーカー、装置メーカー、セル・モジュールメーカーと大学等が連携し、ヘテロ接合バックコンタクトなど、先端技術を複合した高効率・高信頼性を両立したシリコン太陽電池とその低コスト製造技術を開発する。

(2)「超高効率・低コスト3-5化合物太陽電池の技術開発」
◇採択先  :シャープ、パナソニック、大陽日酸、東京大学、豊田工業大学、電気通信大学、神戸大学、名古屋大学、名城大学、宮崎大学、東京農工大学、産業技術総合研究所
◇開発内容テーマ :量子ビットや超格子セルを用いた超高効率化技術、成膜速度の高速化技術、安価基板上への成膜や接着技術、高価な基板の再利用技術など、従来の延長線上にない革新的高効率太陽電池をセル・モジュールメーカー、成膜装置メーカー、大学等が連携し開発を進める。