2000年10月16日 |
クラレ、11月1月出荷分から熱可塑性エラストマーを値上げ |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品 【関連企業・団体】:クラレ |
クラレは16日、熱可塑性エラストマー(水素添加スチレン系エラストマー、商標「セプトン」、「ハイブラー」)について、11月1日出荷分より値上げを実施する、と発表した。値上げ幅はグレードにより異なるが、7~10%のアップとなる。 値上げの背景について同社は、熱可塑性エラストマーの主原料であるSM(スチレンモノマー)、イソプレン、ブタジエン等の市況が、ナフサ価格の上昇により、昨年春以来高騰を続けていることを挙げている。同社ではこれまで、ユーザーへの安定供給を第一に値上げせず、継続的にコスト削減に取り組んできたが、現在のナフサ価格の上昇はこの範囲を超えるものであり、採算悪化により事業収益が圧迫される事態となっているとしている。 現在状態では旺盛な需要増加に対応した新規投資が難しい状況になってきていると判断、採算改善に向けた値上げ実施を決めたもの。 なお、熱可塑性エラストマーの欧・米・アジアを中心とした輸出価格についても、同時に引き上げを実施する考え。 |