2015年06月11日
橋本ソーダ工業会長「需給改善も内需なお停滞」
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:東亞合成、日本ソーダ工業会

日本ソーダ工業会の橋本太会長(東亞合成会長)は10日の定時総会後の記者会見で、2014年度のか性ソーダ内需が318万5361トン、前年度比0・7%増となり3年間続いた減少傾向が下げ止まったことについて、「多少改善したといっても、内需は依然として停滞しているというのが実感だ」と語り、厳しい需要環境が続いているとの認識を示した。

また、「原油・ナフサの国際価格が下落しているが、か性ソーダの製造コストに占めるエネルギーコストの比率は40%と相変わらず高く、電力料金の高止まりが大きな圧迫要因になっている」と指摘し、「安全が確認された原発の再稼働を積極的に進めてほしい」と強調した。

また、2015年度の日本ソーダ工業会の活動方針について、「第一に保安・安全活動の推進、二番目に環境エネルギー問題への対応、三番目にWCC(世界塩素協議会)など国際機関を通じての活動、そして、一般社会での認識度が低いソーダ産業の広報活動の強化」の4点を挙げ、取り組みに意欲をみせた。