2000年10月16日 |
BASF、光学活性中間物に商標キプロスを適用 |
【カテゴリー】:ファインケミカル 【関連企業・団体】:BASF |
独BASFは、光学活性中間物の製品ポートフォリオについて、新たに「ChiPros(キプロス)」の商標を付けた、と発表した。キプロスは、同社のキラル化合物(鏡像異性体を持つ化合物)で、特に医薬品や農薬の生産を目的とした中間物として、ポートフォリオが拡大しつつある。 同社にとってキプロスは、今後市場の成長が期待される光学活性中間物分野における協力な技術力の象徴に位置付けられる。同社は、新規に開発されたバイオ触媒プロセスを、すでに確立している同社のコア・テクノロジーと結合することで、光学活性アミン類やアルコール類、酸および誘導体など、広範な製品群を供給することが可能になる。 さらにBASFは、顧客に対しラボ・スケールからパイロット・プラント、トン単位の商業規模生産に至るまで、テーラーメイドの新中間物を用いた開発プロセスをサポートする体制を整えており、ドイツの本社工場で約12種類のキプロス製品を生産している。さらにユーザーとの間で新規キプロス中間物を開発中にあり、今後需要の拡大とともに製品ポートフォリオに追加していく予定となっている。 同社では、これらの事業活動を支えるため、意欲的な投資プログラムを推進中で、現在ルートヴィッヒスファーフェンでは、独自のバイオ触媒酵素プロセスを用いた光学活性アミンを生産するための新設備の建設を進めている。新設備は年産1,000トンを超える規模で、2001年後半の操業を目指している。新設備に導入する技術は、米国ガイスマーで2001年初頭をめどに建設している光学活性アミン設備(2,500トン)の基礎に位置付けられており、ガイスマーで生産するアミンはトウモロコシ用除草剤フロンティアX2の成分に用いられる。これら2つの新設備により特殊アミン類の生産基盤を拡充、不フェアブントサイトの重要な一部となる。 |