2000年10月16日
帝人、柞蚕調きしみタッチ織編物シルドームを開発・販売
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:帝人

 帝人は16日、柞蚕(さくさん、天然の野蚕)が作るシルクの特徴である、強いきしみ感を持った柞蚕調シルキー素材「シルドーム(SILDOME)」を開発、2001年春夏からテスト販売を開始する、と発表した。
 柞蚕調シルキー素材は、従来のシルキー素材開発では全く未開発の領域で、今回同社が世界に先駆けて開発したもの。シルドームは、織物だけでなく今まで技術的に困難とされていたニット分野でもシルキーな風合いを発現する大型素材に位置付けている。織編製品の商品特徴としては、強いきしみ感、強い優雅な光沢感、軽さと嵩高性、ハリ・コシと反撥性などが挙げられる。
 なお、同素材は、「2001-02秋冬帝人素材総合展」に出展するとともに、2001年春夏から婦人向けのシャツ、スーツ、ジャケット、コート、ボトム用途などでテストセールスを開始する予定。
 販売については、初年度に織物1シーズン3,000反、ニット同1,000反、次年度は織物1万反、ニット4,000反を計画しており、販売価格(アパレル入り値)は織物が1m当たり700~1,000円(無地、シングル幅)、ニットが同800~900円(無地、ダブル幅)を予定している。