2015年06月16日
JSR、血清・血漿からエクソソーム単離 試薬キット発売
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:JSR

JSRと同社の100%子会社であるJSRライフサイエンス(本社:茨城県つくば市、神谷紀一郎社長)は16日、ヒト由来の血清・血漿からエクソソームを単離するのに最適な試薬キット「ExoCap」(商品名)を開発、販売開始したと発表した。細胞培養上清にも利用できる。

血清・血漿には多くの夾雑タンパク質が含まれており、エクソソームの単離は困難だった。今回JSRグループが開発したトリートメント緩衝液を用いることでエクソソームの単離性能が改善した。

「ExoCap」はJSRグループ独自の磁性粒子を用いた分離担体と、エクソソームを捕捉・洗浄・溶出する緩衝液を組み合わせて開発した。さまざまなアプリケーションに対応できるため、今後、同分野の研究や診断がさらに進むことが期待されている。

<用語の解説>
■エクソソームとは :生体内で細胞外に放出される、直径30~100nmの超小型の小胞。がん転移のメカニズムに関係するとの論文が多く発表されている。


ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1434428866.pdf