2000年10月16日 |
日本油脂BASFコーティングスが発足 |
【カテゴリー】:ファインケミカル 【関連企業・団体】:BASF、日本油脂 |
BASFジャパンは13日、独BASFグループの塗料部門を代表するBASFコーティングスと日本油脂の折半出資会社「日本油脂BASFコーティングス」が1日付で発足した、と発表した。新会社は両社の全塗料事業を引き継ぐ。 新会社は本社を東京都品川区大崎に置き、新社長には大江収氏、副社長にはマンフレッド・シュマーレ氏が就任した。また、自動車新車用(OEM)塗料、補修用塗料、工業用塗料の全塗料事業を包括する。新会社には、従来の両社による合弁会社で新車用塗料の研究開発を手がけていたニチユBASFコーティングR&D、補修用塗料の営業販売を行ってきた日本アールエムの2社も統合された。 自動車新車用(OEM)塗料について、新会社は日本市場における日本油脂の技術力と販売力と、欧米を中心とした海外市場におけるBASFの塗料・塗装技術の経験を生かし、日本の自動車メーカーに対し高い品質と環境効率を備えた製品・サービスを提供していく考え。また、補修用塗料では、新車用塗料との密接な関係から生まれる相乗効果を活用、連携体制を構築していく。さらに工業用塗料についても、BASFが主に欧州で開発してきた最先端の技術と日本油脂が国内市場で蓄積してきた技術・経験を結び合わせることで、日本の顧客に利益のあるサービスを提供していく方針。 BASFコーティングスのレッベ社長は、「新会社の誕生により、欧州系の企業としてBASFは、日本で塗料現地生産設備を持つ企業となった。この結果、BASFは真に塗料のグローバル企業となる」と語った。一方、日本油脂の宇野社長は、「日本油脂とBASFは、新会社の設立によりそれぞれの国際競争における地位を著しく向上させる」と述べている。 |