2015年06月22日
5月の可塑剤DOP生産急増、韓国品の輸入激減
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:可塑剤工業会

可塑剤工業会は22日、5月の生産・出荷実績を発表した。主力製品であるDOP、DINPは生産、出荷とも前年比3カ月連続プラスとなったが、「DOPの輸入が減少したためで、国内需要そのものは変わっていない」と、業界では内需の回復に期待している。

財務省統計によると、4月のDOPの輸入は201トンで、3月の1,335トンから一挙に85%の大幅減となった。
DOPの輸入はこれまで韓国からの輸入が圧倒的に多く、3月は輸入全体の1,335トンのうち1,152トンが韓国からの輸入だったが、4月に韓国から入ったのはわずかに88トンだった。急減の理由は明らかではないが、「円安の影響が大きいのでは」との見方が業界にはつよい。

【5月の可塑剤需給実績】(単位:トン)カッコ内は前年同月比%
<生産>
(フタル酸系)
◇合計    15,400 (137.8)
・DOP    10,295(123.7)
・DBP       41(40.6)
・DIDP      0(ー)
・DINP    4,619(185.6)
・その他    445(169.2)
(アジピン酸系)
◇生産計    901 (108.8)

<出荷>
(フタル酸系)
◇合計    15,700 (106.2)
・DOP     9,327(103.8)
・DBP        59(50.0)
・DIDP      183(72.9)
・DINP     5,266(112.9)
・その他     865(123.9)
(アジピン酸系)
◇出荷計   1,237(95.2)


ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1434952272.xls