2000年10月16日
旭化成、本日出荷分からエンプラ全品種を20円値上げ
輸出向けはトン当たり200ドル
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:旭化成

 旭化成工業は13日、変性PPE(ポリフェニレンエーテル)およびPOM(ポリアセタール)、ポリアミド66樹脂について、内外で値上げの実施を決定した、と発表した。
 対象品種は、変性PPE(商品名:ザイロン)、POM(テナック、テナック-C)、ポリアミド66樹脂(レオナ)の全品種で、値上げ幅は国内向けがキログラム当たり20円、輸出向けがトン当たり200ドルとなっており、10月16日出荷分から実施する。
 値上げ実施の背景について同社は、原油およびナフサ価格の高騰にともなってほとんどの樹脂の原燃料コストが大幅に上昇するなかで、機能樹脂についても原料ベンゼン、AN(アクリロニトリル)、フェノール、メタノール、PS(ポリスチレン)のコストや用役費などの上昇の影響を大きく受け、厳しい局面にあると説明しており、製造コストの低減などの努力を続けてきたが、コストアップを吸収するには至っていないと判断、値上げ実施を決定したもの。