2000年10月13日 |
JPC、PPの輸出価格をさらに引き上げへ |
中国向けの10月分をトン50ドルアップ |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品 【関連企業・団体】:日本ポリケム |
日本ポリケム(JPC)は、ポリプロピレン(PP)ホモポリマーの中国向け価格を再度引き上げることにして関係筋に通告した。上げ幅はトン当たり50ドルで、10月渡し分全てに適用する。 今回の輸出価格の是正は、ほぼ1ヵ月前に実施した同50ドル値上げに続くもの。C&F720ドルを目指す。 中国を始めとしたアジア地域における同樹脂の市況は、8月中旬を底に徐々に改善されつつあるものの、なお他のポリオレフィンの相場をかなり下回っている。しかも8月末以降は原料ナフサ価格が急カーブで上昇しているので、わが国のPP各社はいずれも採算を維持できないできている。JPCも同様の状態にあり、このため国慶節の休暇明けを機に再修正を実施することにしたもの。新価格が受け入れられない場合は成約を見送る構えを示している。こうした姿勢が作用して、新価格を容認する意向を表明するところが出始めているという。 同社では、各種のポリエチレンについても同様の輸出価格是正を早急に実施する方針。 <参考> http://www.c-nt.co.jp/cgi-bin/passFile.cgi?FILE=data/price/porefin>汎用樹脂スポット価格推移グラフ |