2015年06月25日
東レ、三菱「MRJ」機向けに尾翼部品初出荷
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:東レ

東レは25日、三菱重工業が製造する「Mitsubshi Reqional Jet(MRJ)」向けに、炭素繊維複合材料(CFRP)を適用した尾翼部品(スパー、スキン・ストリンガーパネル、リブ)を開発・製作し、このほどMRJ量産機部品として名古屋事業場から初出荷したと発表した。

東レはこれまで、航空機向けに炭素繊維やプリプレグなどの中間基材を供給してきたが、一次構造部材部品の生産まで手掛けるのは、今回のMR向けが初となる。

東レと三菱重工業は2001年から共同で航空機部材向けの新規CFRP成形技術「A-VaRTM」の開発に着手。2008年から同技術のMRJ尾翼構造への適用の検討に入り、2013年からはMRJ飛行試験機に向けたCFRP尾翼部品を供給してきた。

東レはこのほどMRJの量産開始に向けて名古屋事業場に生産体制を確立、引き続き高品質なCFRP尾翼部品を安定的供給していく方針だ。