2015年06月29日
農水省、農作業用ロボット開発本格化
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:農林水産省

農林水産省は、ロボット技術を農作業分野に導入するため、「技術開発実証事業」に本格着手した。政府の「日本再興戦略」の一環で26年度補正予算でスタートしたに続き、今年度から実用化に向けた研究を加速する。
農林水産分野へのロボット技術導入は、人手不足の解消や高齢化対策につながるため、わが国にとって急務な課題といえる。同省では「使いやすいロボット」の開発を支援し、民間企業による実用化・量産化を促進しく方針だ。

進め方として、まず「導入実証段階」として、実用化・量産化の手前で足踏みしているロボット技術について、まとまった規模・地区での導入を支援し、生産性向上のメリットを実証する。ロボットを導入した技術体系を確立し、低コスト化、安全性の確保など、実用化・量産化に向けた課題の解決を進める。ロボット技術実用化に向けて、標準化規格や安全性確保のためのルールづくりなども検討する。

また「市場化技術開発段階」として、農林水産業・産業界の技術開発ニーズを把握し、農林水産・食品産業現場への適用や実用化に向けて、ロボット工学など異分野との連携による研究開発を支援する。産業ロボット、情報技術(IT)企業、大学等のロボット研究者、農機メーカーや農業事業者といった異分野間連携による研究開発も積極的に推進してくことにしている。