2015年06月30日
積水化学、タイの塩素化塩ビ工場 本格稼働
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:積水化学工業

積水化学工業は30日、タイで建設を進めていた塩素化塩化ビニル(CPVC)樹脂工場とCPVCコンパウンド工場の両工場が完成し、本格稼働を開始したと発表した。

同社は、2013年2月に米国のルーブリゾール社とタイにCPVC樹脂の合弁会社(エスアンドエル スペシャルティ ポリマーズ)を設立することで合意し、現地で工場建設を進めていた。CPVC樹脂は、塩素を付加した特殊な塩化ビニル樹脂で、主に耐熱性が必要とされる給湯用・工業用・スプリンクラー用の配管材などの原料として用いられる。生産能力は、年間3万トン。
一方、同社はCPVC樹脂からコンパウンドまでを一貫生産するため、「セキスイ スペシャルティ ケミカルズ タイランド」を現地に設立。販売体制を構築し「Durastream」ブランドとしてグローバルに展開する。コンパウンド生産能力は、年産2万4000トン。インドや中東へも拡販していく方針だ。